本記事で学べること
●フェリングレバーの種類
●フェリングレバーの正しい使い方
【かかり木処理】正しいフェリングレバーの使い方【画像解説あり】
フェリングレバー(木廻し)の種類や使い方について解説します。
フェリングレバーとは?
”かかり木処理”に使われる道具です。
用途は、2つあります。
●フックをかけて木を回す
●追い口に先端を差し込み、木を起こして倒す
フェリングレバーの種類
代表的なメーカーは、ハスクバーナーとオレゴンです。
両方使った事がありますが大差はありません。
ただ小径木用と大径木用、2種類ありますので紹介します。
小径木用
ハスクバーナーは、長さ76cm、重さ1.65㎏です。
オレゴンは、長さ80cm、重さ1.8㎏です。
メリット
●短くて軽いので持ち運びが容易
●価格も1万円前後でお手頃
デメリット
●直径30cmが扱えるか微妙なので作業が限られる
●短いので、てこが効かず力がいる
大径木用
ハスクバーナーは、130cm、重さ3㎏です。
オレゴンも同じです。
メリット
●体感だと直径50cmくらいまで回せる
●長くて、てこが効くので木を回すのが簡単
●長くて、てこが効くので木を起こすのが簡単
●視認性が良いので紛失しにくい
デメリット
●大きくて重いので持ち運びが若干大変
●価格が若干高い(15.000円くらい)
持ち運びで片手がふさがるので、歩いて1時間などの遠距離の現場には不向きです。
価格も、15000円前後と若干高めです。
とはいえ、個人的にはデメリットを補う能力はあると思っています。
便利なインパクトバー紹介
ハスクバーナーから発売されているインパクトバーという商品です。
機能は2つ。
先端を追い口に差し込み、木を起こすことができます。
また、ハンマーの代わりとしてクサビが打ち込めます。
非常にコンパクトですので、持ち運びも便利です。
リュックに1つ忍ばしておくと役に立つかも…。
フェリングレバーの使い方
フェリングレバーの使い方には、2種類あります。
●かかり木処理で木を回して落とす
●伐倒の時、追い口に先端を差し込み木を起こす
かかり木処理で木を回して落とす方法
かかり木処理における、フェリングレバーの使い方手順は下記の通りです。
●木を回す方向を選択する
●根株に切り込みを入れる
●フックをかけて回す
●フックを外して退避
木を回す方向を選択する
かかり木を観察して木をどちらに回すか選択します。
根株に切り込みを入れる
回す方向側に切り込みを入れます。
木の状況にもよりますが、大体半分くらいまで切り込みます。
切り込みすぎると、ガイドバーを挟まれるので注意してください。
フックをかけて回す
回す方向とは、反対側にフックをかけます。
ハンマーで優しく叩いて入れると効果的です。
フックが外れると危険ですので必ず確認しましょう。
回す時は、必ず押して回します。
引いて回すと、伐倒木方向に体があるため危険です。
木を回す時は、必ず押して回しましょう。
引いて回すと伐倒木に体が近いためあなたに直撃する可能性が高まります。
フックを外して退避
木が回り始めたら、回る方向とは反対側に引き抜いてフックを外します。(矢印方向)
外したらすぐ退避しましょう。
うまくフックが外れない時は、フェリングレバーの事は1回忘れて退避します。
道具はお金を出せば買えますが、あなたの命は買えません。
道具なんて安いものです。
また、フェリングレバーは基本的には小径木のかかり木処理に使うものです。
大径木のかかり木処理はチルホールを使いましょう。
伐倒の時、追い口に先端を差し込み木を起こす方法
追い口に先端を差し込み、木を起こす方法の手順は下記の通りです。
●追い口に先端を差し込む
●フェリングレバーを持ち上げて起こす
追い口に先端を差し込む
追い口に先端を差し込みます。
フェリングレバーを持ち上げて起こす
差し込んだら、フェリングレバーを持ち上げて木を起こします。
逆に、フェリングレバーを下げて起こす人もいますので好きなほうを選んで下さい。
個人的には、持ち上げる方が力が入る気がします。
正しいフェリングレバーの使い方 まとめ
正しいフェリングレバーの使い方はいかがだったでしょうか?
上手に使いこなせるようになると伐採の効率がグンと上がります。
回してよし、起こしてよしな万能な道具なんで是非使いこなして下さい。
「回す時は必ず押して使用する」これだけは必ず守ってください。
引いて、フックが外れて転んで、あなたの上に木が落ちてきたら終わりです。
リスクは出来るだけ少なくしましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、明日もご安全に。