![](https://kikorinus.com/wp-content/uploads/2020/01/IMG_0272-1024x768.jpg)
本記事で学べること
●初歩的なエンジンの構造が学べる
●エンジンがかからなかった時の対処法が学べる
チェーンソーのエンジンがかからなくなった時の対処法
まずは、ガソリンエンジンの構造について触れておきます。
ガソリンエンジンは、燃料、圧縮、火花で動く
簡単に言うと、ガソリンエンジンは下記の構造で動いています。
⇓
気化した燃料を圧縮する
⇓
圧縮した燃料を火花で爆発させる
⇓
エンジンが動く
原因を探る
エンジンをかけるためには、
なぜ止まったのか原因を探らないといけません。
いつ、かからなくなったか
●使用中に止まったのか
●かけようと思ったらかからないのか
おそらくこのどちらかで、多くは後者だと思います。
使用中にいきなり止まったら、重症の可能性がありますので修理屋に依頼して下さい。
エンジンをかけようとしたらたらかからなくなった場合
●燃料は入っているか
燃料が入っているか確認してください。
燃料が入っていたならば原因のほとんどが、スパークプラグ(以下プラグ)になります。
チェーンソーの場合、9割がプラグ(火花)
![チェーンソーの場合、9割がプラグ(火花)](https://kikorinus.com/wp-content/uploads/2020/02/IMG_0452-1365x1024.jpg)
チェーンソーがかからなくなる原因の9割がプラグです。
では、プラグの何を見ればいいのか解説します。
●プラグが濡れていないか
●プラグが汚れていないか
●プラグから火花がでているか
プラグが濡れていないか
俗に言う「かぶる」という現象です。
プラグが燃料でビショビショに濡れて、点火できない状態です。
プラグが汚れていないか
プラグは点火するたびに、少しずつ「すす汚れ」が溜まって行きます。
この汚れが点火を妨げています。
プラグから火花が出ているか
プラグは消耗品なので、劣化すると火花が出なくなります。
火花が出なくなったら交換になります。
予備は用意しておきましょう。
プラグの清掃及び点火確認
実際にやってみました。
プラグを外す
![プラグを外す](https://kikorinus.com/wp-content/uploads/2020/02/IMG_0449-1365x1024.jpg)
カバーを外して、ゴム部分を引き抜きプラグを外します。
専用のプラグレンチを使用しましょう。
プラグを拭く
![プラグを拭く](https://kikorinus.com/wp-content/uploads/2020/02/IMG_0450-1365x1024.jpg)
ウエスでプラグを拭きとります。
プラグが入っていた穴も、優しく拭き取ります。
プラグレンチを使用すると便利です。
プラグの先端をライターであぶる
ライターを持っていたら、先端を10秒程度あぶりましょう。
燃料が気化して、ドライの状態になります。
プラグの先端のすす汚れを取る
![プラグの先端のすす汚れを取る](https://kikorinus.com/wp-content/uploads/2020/02/IMG_0455-1365x1024.jpg)
すすは固まっているので、プラグレンチを使って削り落とします。
黒くなっているで、すぐわかると思います。
火花が出ているか確認する
火花の確認方法を解説します。
プラグに本体のゴムの部分を差し込みます。
先端を金属部分 (金属ならどこでもOK )に当てます。
当てながら軽くスターターロープを引きます。
火花が出ればプラグは正常です。
火花が出なければ、交換しましょう。
戻してエンジンをかける
火花が出ることが確認できたら、プラグを戻してエンジンをかけましょう。
かける手順は、下記の通り。
1.デコンプを5~10回程ピコピコ押す
2.チョークを引いてスターターロープを引き、初爆させる
3.もう1度デコンプを5~10回ピコピコ押す
4.チョークを戻してスターターロープを引きエンジンをかける
押し掛けする
押し掛けでかからなければ、修理になります。
押し掛け手順は下記の通り。
●もう1度プラグを外し、拭き取り、ライターであぶります。
●プラグを戻してチョークを引いて、スターターロープを引き初爆させます。
●アクセルを押しながらスターターロープを引きエンジンをかけます。
豆知識 ハスクバーナーのチェーンソーはかかりにくい
![](https://kikorinus.com/wp-content/uploads/2020/02/IMG_0247-1365x1024.jpg)
ハスクバーナーをディスるわけではありませんが、エンジンのかかりが悪いです。
特に、夏の暑い時期は多発します。
出来るだけ日陰に置くことで防げています。
理由は分かりませんが…チェーンソーを選ぶときの参考にして下さい!
チェーンソーのエンジンがかからない時の対処法 まとめ
チェーンソーのエンジンがかからない時の対処法いかがだったでしょうか?
エンジンがかからないと仕事にならないので覚えておいて下さい。
チェーンソーの予備を用意しておくのがベストですが、無理ならプラグを用意しておきましょう。
林業は、トラブルがつきものなので対処できるように勉強と経験を積むのが大切です。
冷静にトラブルを解決する林業家は、誰から見てもカッコイイ!
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、ご安全に。