本記事の内容
● 林業の年収がなぜ低いのか
● これからどうすれば良いのかわかる
先日にこのようなツイートをしました。
おはようございます☀
林業関係者の方々にお願いがあります林業って命かけてる割に給料安いと思っているのは私だけ?
統計を取って記事にしたいなと思ってます。アンケートにつき出来るだけたくさんの方に答えてもらいたく、
☀️🤲✨拡散希望✨🤲☀️
よろしくお願いします❗️※実力は考慮せず
— 木コリヌス@林業ブロガー (@kikorinus2020) February 16, 2020
結果は91%の方が、今の給料に不満だという結果になりました。
実力を考慮せずという条件でしたので、本音が聞けたかなと思います。
今回は日本人があまり話さないお金の話をしようと思います。
結論を言うと「林業で雇われて働いていたら経済的には豊かになれない」ということです。
順番に解説していきます。
世の中の人は今の給料に満足しているか?
世の中の働く人は今の給料に満足しているのでしょうか?
マイナビニュースが、会員300人に行った調査によると、
今の給料に満足している:22%
今の給料は不満だ:78%
このような結果になりました。
今回Twitterで行ったアンケートは、74名の投票ですが91%の方が不満を抱えているという結果になりました。
林業に限らず世の中の大半の労働者は、今の給料に不満だと思っていることになります。
マイナビニュースでは、不満だと思う理由についても書かれていたので紹介します。
● 生活に余裕がないから
● 将来が不安
● 周りよりも低い
● 仕事内容に見合っていない
● もっと上を目指したい
林業の年収は低い?日本人の平均年収は?
果たして林業の平均年収は本当に低いのでしょうか?
国税庁の民間給与実態調査によると、日本人の平均年収は441万円だそうです。
林業業界からすると高い数字かもしれませんね!
そして、林業ですが意外と低い340万円です。
がーん、日本人の平均年収よりも100万円以上低い水準となっています。
どうでしょう、あなたは平均よりも多いですか?
結論、林業業界は年収が低いです。
この平均年収を見ると林業で経済的に豊かになるのは無理ですね。
では、低い理由は何なんでしょうか?
賛否両論あると思いますが、木コリヌスの考えをまとめてみました。
低い理由は、市場規模が小さいから
「日給制だから」とか「雨で出勤日数が不安定だから」とかはどうでもいいです。
そもそも、市場規模の小さい稼げない業種で労働しているから年収が低い。
これ以上でも以下でもないと思っています。
魚のいない池で釣りをしても魚は釣れません。
業種によってある程度、年収の相場が決まっています。
では市場規模には、どのくらい差があるのか調べたので見てみましょう。
業界別市場規模
市場規模とは売り手と買い手の数、または取引総額の観点から計算される額を指します。Wikipediaより
簡単に言うと、その業界で扱われる金額の事を言います。
ここでは林業を含めた5業種紹介します。
自動車 | 市場規模:69兆6283億円 | 平均年収:741万円 |
金融 | 市場規模:65兆6367億円 | 平均年収:700万円 |
IT | 市場規模:15兆6309億円 | 平均年収:608万円 |
不動産 | 市場規模:14兆7659億円 | 平均年収:674万円 |
林業 | 市場規模:4859億円 | 平均年収:340万円 |
このように、市場規模によって平均年収は相場が決まっています。
これが、林業業界の年収が低い理由です。
林業でどんなに頑張っても年収1000万位が限界ではないかと考えています。(経営者は除く)
「じゃあどうすればいいんだよ!」ってなりますよね。
答えは簡単、辞めるか、続けるか
シンプルに嫌なら辞める、やりたいなら続ける。以上になります。
林業を辞める
転職をしましょう。
後輩にもいつも言っていますが、「嫌なら辞めれば良いし、いい仕事があるんだったら迷わず行け」と。
林業業界が嫌なら、辞めれば良いだけです。
ただ辞めるにしてもしっかり手続きを行って辞めましょう。
経験あるんですが、音信不通になってそのままいなくなるパターンです。
本当に大迷惑なのでそれだけはなしです。
どうしても気まずいとか、社長に会わずに辞めたい場合は、退職代行サービスというのが流行っているみたいです。
まぁ音信不通よりかは、まともかなと思います。>>退職代行サービスのNEXT
狭い業界にとどまらず、広い視野を持つ事はこれからの時代とても大切です。
林業を続ける
「年収が低いけど続ける」を選んだ方は2つに分かれると思います。
●このままの年収でも良いから続ける
●年収が上がるように努力しながら続ける
経営者目線で考える
あなたが経営者だったら、どんな従業員の給料を上げますか?
そう考えると答えが見えてくると思います。
大前提として評価してくれる会社、経営者でないと給料はあがりません。
評価してくれない会社なら辞めて、他に行った方がいいです。
ただ前提として、ある程度実力があればの話になりますが…。
新人のうちから実力ないのに評価してくれないと言うのはダメです(笑)
年収をあげたいならこの3つをやる
下記の3つが出来ればある程度の年収が見込めると思います。
●他社で使える技術を磨く
●抽象的な指示をこなせるようになる
●信頼される
他社で使える技術を磨く
ぶっちゃけ他社で使える技術を身に付ければ、この業界生きていけます。
技術は武器です。そして、武器を磨けば年収は上がっていくものです。
色んな人を見てきましたが、出来ない人に限って文句を垂れています。
本当にできる人は、武器を引っさげてどこかに行ってしまいます。
他社でも使える技術を磨きましょう。
抽象的な指示をこなせるようになる
林業始めたばかりの作業員は、「この枝払っておいて」とか「この木とこの木を倒しておいて」など具体的な指示しかこなせません。
ある程度出来る作業員になってくると、「施番2を伐採しておいて」とか「あの山集材して」などの抽象的な指示をこなせるようになります。
抽象的な指示をこなせるという事は、自分で考えて仕事をするという事です。
これができるようになり継続すると、最終形は「あの現場頼むわ」となります。
自分は抽象的な指示をこなせているか、考えてみましょう。
ここまで出来て給料が上がらないなら、他の会社に行くことをおすすめします。
引き止められれば、給料の交渉もできます。
信頼される
先程の2つが出来れば、経営者から信頼されます。
「こいつなら大丈夫だ、現場を任せられる」これがいわゆる【社長の右腕】ってやつかなと思っています。
ここまでくれば年収も上がっているはず。
年収と実力は比例するものです。
実力をつければお金もついてきます。
年収を上げる努力の最終形「独立」
先ほどの3つができてくると「現場も回せるし、独立もいけるんじゃない?」と野望を抱くようになってきます。
独立は、年収を上げる努力の最終形だと思います。
独立するにあたって大切だと思うことが3つあります。
●付加価値があるか
●仕事を取ってくる能力があるか
●覚悟があるか
付加価値があるか
付加価値=自分の強みです。
作業路ならあの人、伐採ならこの人、特殊伐採ならその人と言われるような、自分の強みを武器にする経営者が多いです。
あなたが尊敬している経営者も何か付加価値があるはず。
付加価値は、独立するにあたって大切なものです。
仕事を取ってくる能力があるか
独立する上で1番大切で難しいことだと思っています。
普通の従業員にはできないスキルです。
人間性、人脈、営業スキルなどかなり大変です。
従業員を遊ばせる訳にはいかないので、必死に走り回っている社長さんは多いです。
独立する前から、知り合いの社長さんと親交を深めておくのも大事です。
全責任を背負う覚悟があるか
独立するには、様々な覚悟が必要になります。
従業員の生活を背負う覚悟、家族の生活を背負う覚悟など、経営者は精神的にも大変です。
全責任を取れる覚悟が決められるなら、独立しても良いと思います。
独立には2パターンある
独立するには、2パターンあると思っていて、
●3つを習得してから独立するパターン
●覚悟だけ決めて独立しちゃうパターン
後者のパターンで独立した人がいますが、現在は多くの従業員を抱えて素晴らしい経営をしています。
話を聞くと、立ち上げ当初はかなり大変だったと言ってました。
覚悟があるんだったら、独立しちゃうのもアリかもです。
独立してうまく経営が出来れば年収は上がります。
独立を目指して頑張りましょう!
最後に:人生お金だけじゃない
お金はすごく大事ですし、生きていくためにはお金は必要です。
ただやりがいも大切だと思っています。
理想は収入も高くて、自分の好きな仕事で生活出来れば最高ですが、なかなか難しいと思います。
好きでもない仕事で年収1億円と、好きな仕事で500万だったらどちらを選びますか?
おそらくみなさん後者を選ぶと思います。
なんだかんだ言って、林業やってる人って林業が好きだと思っています。
それはやりがいがあって、気持ちが良い仕事だからだと確信してます。
職業選択の自由が許される日本で、数百万ある職種の中から「あなた自身」が選んだ林業です。
自分で選んだのだから、努力して年収もあげましょう!
頑張りましょう!
あっ、1億円選んだ人はいないですよね?
いなくて良かったです(笑)
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、明日もご安全に、