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【林業就職】森林組合VS民間会社 就職するならどちらが良い?

林業初心者
林業就活生
林業で就職したいんだけど、森林組合と民間会社どちらが良いですか?
こんな悩みを解決します。
結論から言うと、どちらが良いかは本人次第です。

本記事の内容

●森林組合と民間会社の特性が分かる

最後は自分で選ぶ

個人的な意見であり、地域や各森林組合、各会社により違いがあることをご了承下さい。

森林組合と民間会社の違い

違いと言ってもなかなか難しいですが、民間会社に7年、森林組合系に6年勤務していたので自分なりに書きたいと思います。

森林組合とは

 

森林組合(しんりんくみあい)は、森林の所有者が、森林の保全や林業に関わる事業を共同で行うために設ける団体で、共同組合の一種である。

日本では森林組合法に基づいて設置される。愛称は、JForest。   Wikipediaより引用

森林組合の種類と規模

 

森林組合の組織図は下記の通り。

 

全国森林組合連合会(1)

都道府県森林組合連合会(45)

森林組合(621)

組合員(151万人)

規模で言うと、森林組合は全国に621あります。

そして、下にいる組合員は山主です。

森林組合は、山主(組合員)の出資によって成り立っています。

当然利益が出れば、山主に還元します。

簡単に言うと、株みたいなものです。

森林組合の事業

森林組合は、森林組合法に基づいて事業を行っています。

森林組合法第9条により定められています。

第九条 森林組合(以下この章において「組合」という。)は、次に掲げる事業の全部又は一部を行うものとする。
一 組合員のためにする森林の経営に関する指導
二 組合員の委託を受けて行う森林の施業又は経営
三 組合員の所有する森林の経営を目的とする信託の引受け

四 鳥獣害の防止、病害虫の防除その他組合員の森林の保護に関する事業

五 前各号の事業に附帯する事業              イーガブ電子政府の窓口 より引用

森林組合は、組合員の出資で成り立っていますので事業も「組合員のため」となっていますね。
でも、こんなの読んでも訳が分からないですよね。
木コリヌスは、森林組合系の人間ですので実際やっている業務をまとめました。

●森林整備

●森林調査

●組合員と会議、交渉

●下請けの指導、提案

あげれば、まだあるかも知れませんが、これが主な業務です。
そして、個人的に気になったのがこの第4条です。

第四条 森林組合、生産森林組合及び森林組合連合会(以下この章、第五章及び第六章において「組合」と総称する。)は、その行う事業によつてその組合員又は会員のために直接の奉仕をすることを旨とすべきであつて、営利を目的としてその事業を行つてはならない。  イーガブ電子政府の窓口 より引用

どうやら営利目的で事業をしてはならないようです。

森林組合の利益状況

621組合のうち80%にあたる495組合が儲かっています。

平均で、1512万利益が出ています。

平均ですから、結構儲かっているみたいですね!

職員の給料、機械設備の減価償却費、山主への還元などあるので利益は出さないといけません。

非営利団体なのかは、微妙なところ…。

詳しくは、林野庁 森林組合の今後の課題をご覧ください。

森林組合のまとめと印象

森林組合は、協同組合の一種で、組織化がしっかりされている半分非営利団体です。

もちろん地域や各組合によって、雇用形態や給与、福利厚生などは違います。

しっかり求人票を見て判断しましょう。

木コリヌスの、個人的な森林組合の印象をまとめました。

あくまで個人的な意見です。

地域や各森林組合のよって違うことをご了承下さい。

森林組合のメリット

森林組合の良い点は下記の通り。
※木コリヌスは正社員ではありません。
1年契約の契約社員で森林整備班に所属。

●福利厚生がしっかりしている
・社会保険完備
・有給休暇有り●機械や燃料は森林組合持ち(各森林組合ごとに違う)●残業代が出る●仕事が切れることがない●研修に積極的
福利厚生がしっかりしている
林業業界では、いまだに国民年金、国民健康保険の会社がゴロゴロあります。
その点で言えば、私が知っている森林組合は全て社会保険完備です。
機械や燃料は森林組合持ち
仕事にかかる経費は森林組合持ちです。
自分で道具や燃料を買うことはありません。
残業代が出る
普通出るだろ?と思うかも知れませんが、残業代が出ない会社のが多いと思います。
いや多いです。
民間会社は、19時くらいまで作業しても、残業代が出ない会社ばかりでした。
基本的に、森林組合は残業代が出ます。(知っている組合も出ています)
仕事が切れることがない
年度の始めには、1年間の計画が出ているのでやることが決まっています。
それに、プラスで入ってきた仕事もこなします。
1年を通して仕事が切れたことはありません。
研修に積極的
研修に積極的に参加させてくれます。
特に、緑の雇用研修は現場を調整して行かせてくれます。
初心者には、良いのかもしれません。

森林組合のデメリット

森林組合の悪いと思う所は下記の通り。

●時間管理が厳しい

●何をするにもレスポンスが悪い

●給料の上げ幅が決まっているので中々上がらない

●規定があるので、ルールを変えられない(変えるのが難しい)

 

時間管理が厳しい

完全サラリーマンです。

単発の仕事が終わっても時間まで現場にいなければなりません。

柔軟性に欠けます。

 

何をするにもレスポンスが悪い

例えば重機をレンタルする時や、消耗品を買いたい時などレスポンスが悪いです。

上層部に伺いを立てて、許可をもらわないといけません。

すぐ欲しい時に困ります。

 

給料の上げ幅が決まっているので中々上がらない

給料はあまり上がらないと思ったほうが良いです。

評価制度ではなく、年功序列みたいなとこがあります。

1年で月4000円くらいでしょうか。

 

規定があるのでルールを変えられない(変えるのが難しい)

規定を変えるのは本当に大変です。

給与面でかなり打診していますが、ほとんど変わりません。

組織のルールを変えるのは厳しいというのが現状です。

森林組合はこんな人におすすめ

●サラリーマン的な定時仕事をしたい方

●初心者で研修に参加したい方

●年間を通して安定して仕事がしたい方

1年間あまり変動もなく、研修に参加しながら技術を身に付けたい人向けだと思います。

そこそこ大きい組織なので、自由はききにくい印象です。

以上森林組合の説明でした。

民間会社とは

個人の社長が経営している会社になります。

民間会社は、営利団体なのでお金にはシビアです。

利益を出さないと倒産もあり得ますが、これは全業種で言えることです。

木コリヌスも、7年ほどで4社所属していましたので個人的な意見として解説します。

民間会社を選ぶ際のポイント

大きなところで「認定事業体」であるかどうかが重要だと思っています。

各都道府県によって認定事業体の条件は違うと思いますが、ある程度人数がいて実績のある会社と言えます。

都道府県が認定した民間会社という事です。

入札権もあるので、比較的大きな仕事も請けられます。(ランクにもよります)

林業就職面接会などに参加している会社は認定事業体です。

民間会社のメリット

民間会社の良い所について個人的な意見として解説します。

●基本的に社長を含めた先輩は技術が高い

●独立を目指している意識高い系が多い

●実力をつければ給料が上がる

●やりきり仕事がある

●レスポンスが良い

●休みたい時に自由に休める(会社による)

基本的に社長を含めた先輩は技術が高い

現場の叩き上げが社長になっているパターンが多い為「技術が高い」です。

技術を学びたいなら民間会社を選ぶべき。(森林組合にもいますが)

●独立を目指している意識高い系が多い

社長の背中を見て育っている部下は、独立を目指している人が多いです。

基本的に意識高いので、学べる技術が多いです。

良い所だけ、吸収しましょう。

実力をつければ給料が上がる

頑張って仕事を覚えて、社長から認められれば森林組合よりは給料が上がるイメージです。

 

●やりきり仕事がある

「キリの良い所で仕事終了!」というのが時々あります。

ゴールが見えていると、やる気がでます。

森林組合にはない良い所です。

●レスポンスが良い

社長だけを通せばよいので、何かする時もレスポンスが早いです。

話が早いというのはストレスなく良い事です。

●休みたい時に自由に休める(会社による)

木コリヌスがいた会社は、自由に休むことができました。

環境がとても良かったです。

これも、会社によります。

民間会社のデメリット

私の経験も踏まえてデメリットについて解説します。

●福利厚生がない会社がある

●有給がない

●給料が遅れることがあった

●赤字で給料を下げられたことがあった

●道具、燃料は自分持ち

 

●福利厚生がない会社がある

4社中3社が、国民健康保険と国民年金でした。

現在は、社会保険完備でないと請けられない仕事もあるので改善されてきています。

●有給がない

有給がある会社は1社もありませんでした。

気になるようであれば、求人票を確認しましょう。

●給料が遅れることがあった

完全個人的な経験ですが、実際にありました。

他にも何社か遅れたという事は聞いたことがあります。

工事費は、入金まで時間がかかることが多い為、お金を回すのはなかなか難しいです。

●赤字で給料を下げられたことがあった

赤字で社長含め全員給料カットがありました。

会社が不況で給料ダウンはどの業種でもあることです。

●道具、燃料は自分持ち

4社中1社だけ道具と燃料は自分持ちがありました。

以外と多い印象ですので、求人票を確認しましょう。

自分持ちだと、道具を大切に使うという利点もあります。

民間会社はこんな人におすすめ

●実力をバリバリ伸ばしたい方

●給料を上げたい方

●独立を目指している方

とにかく営利目的なので(もちろん山の事も考えている)実力主義のイメージです。

意識が高いですし、段取りも冴えているので技術を早く身に付けたい方にオススメ。

口が悪い人が多いですね。

しっかり頑張ってついて行けば独立もそう遠くないと思っています。

森林組合VS民間会社 就職するならどちらが良い?まとめ

森林組合VS民間会社 就職するならどちらが良い?まとめ

 

森林組合VS民間会社いかがだったでしょうか?

かなり難しい議題で、断言できない記事になってしまいました。

うーん、永遠のテーマと言うべきか…。

1つだけ言えるのは、どちらも必要だという事です。

どちらかが欠けたら、事業が回らないと思っています。

自分がやりたい仕事を自分で選びましょう。

では、これまでにいたします。

質問などございましたらTwitter、お問い合わせページから気軽にお願いします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

明日も、ご安全に。

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